ダメな上司は雑談だけ?1on1ミーティングと効果的なフィードバック方法

リーダーシップ

1on1ミーティング実施にあたり

1on1ミーティングを実施する際には、その目的と意義を事前に明確に伝えましょう。

なぜなら、1on1は定期的に15~30分の対話を行うものであり、「1on1を行う」とだけ伝えると、単に仕事が増えると受け取られてしまう可能性があるからです。

参加者にネガティブな印象を持たれ、実施する意味が理解できないと、メンバーの成長に必要な情報を引き出すことが難しくなります。1on1の効果を最大限に引き出し、納得感を高めるためにも、事前の情報共有を行い、実施することについてポジティブな印象を与え、腹落ちしてもらうことが不可欠です。

内容の事前準備・検討

1on1ミーティングを実施する前には、話す内容や質問事項を事前に用意するか、検討しておいてください。

面談や雑談出来る仲でも、慣れで事前に準備を怠ると、無駄な雑談だけが続いたり、1on1が計画的に進行しなかったりすることがあります。必要な情報を効果的に引き出すためにも、事前に準備を忘れずに行いましょう。メンバーとの1on1で特に把握しておきたい内容は、以下の3つです。

①メンバーの仕事に関する報告

仕事の進捗状況を確認してください。その後、何か問題が発生していないかを確認します。さらに、問題の原因や可能な解決策について詳細に話し合うことも有益です。また、過去の業績に関する肯定的な側面や課題についても話し合いましょう。仕事に関するあらゆる情報を収集しましょう。


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②職場の状況

次に、聞いておきたいのは、現在の職場で発生している出来事についてです。部下自身だけでなく、共働している仲間の状況やトラブルの有無を確認します。職場全体で発生している問題やトラブルを把握することによって、早急に対策を考えることができ、問題が拡大する前に適切な対処が可能になります。


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③中長期キャリア

最後のポイントは、メンバーの中長期的なキャリアに関することです。将来、どのようなキャリアを築きたいのか、またその目標を達成するためにどのようなステップを踏むべきかなどを話し合いましょう。目の前の業務に加え、中期および長期のビジョンを探ることで、部下に必要な方向性が明確になり、モチベーションも向上するでしょう。


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まとめ

まとめると、1on1ミーティングには、様々なメリットがあり、是非とも実施することをおすすめします。働き手が徐々に減少していく中、その組織やチームのメンバー一人ひとりとしっかり向き合うことは、組織へのエンゲージメントを高め、何よりメンバーその人のモチベーションややる気を向上させることが出来るのです。

是非とも上記を役立てていただけますと幸いです。


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